
先日、元大手チェーン店店員様のおたよりを紹介させていただきましたが
コメント欄とメッセージにて詳細伏せての掲載承認を頂きましたので
本日の議題とさせていただきます。
まず前回中略させていただいた部分と大手の発注について、
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大手小売りの発注方法についての話題がありましたが、
まさしく本部一括で各店に数量決定の権限はございません。
店長クラスの業務はあくまでスタッフマネジメント、
店舗レイアウトを駆使しての本部からの配分を捌き、
いかに中古を集め回転させるかにあります。
ちなみに仕入れ〜の大まかな流れとして補足しますと 、
・予約受付開始(各店舗POSに配分数反映)
・予約数に応じて本部が配分数を随時変更
・発売〜一週間ぐらいで在庫過多の店から少ない 店舗へ移動指示
・余剰数に応じて新品在庫を中古在庫に訂正して 調整(セールでの目玉商品確保の意味も有り)
こんなルーチンだったりします。発注の精度は やはり大味ですね、
上層部ほどゲーム自体に興味の無い方が多いですし、
文字通り前作実績に頼っているかと。
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フム、やはり私もメーカーさんに聞いていた通りですね、
これはゲームに限らず小売り流通すべてに当てはまる事が多く
結局、大きい所が大量発注、豊富な在庫、圧倒的な物量と引き換えに
(売れ残りの)リスクも含めての仕入れをしている・・・と、
まぁ・・・・これは独自調査なのですが大手チェーン店って言っても
一店舗当たりのゲームの入荷数、実は町のゲーム屋とそう変わらないんですね。
もちょっと突っ込んで書くととシリーズ通して2~5万本販売のソフト、
先週タイトルで言えばファークライとかの洋ゲーも入りますね。
もちろん地域差はありますよ、
都心になれば小さいお店でも売れる数が違いますから。
こちらも頂いたおたよりの一文
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余談ですが、
セールでよく大量の新品特価が並びますが、
あれは自社在庫では無く在庫余らせてる 問屋から
安価で大量仕入れしているパターンの方が多かったりします。
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そうなんですね、ではここから先の分は
「大手チェーンとやらかした問屋」の二つの意味と言う事にします
これの弊害が出やすいのは
A・ミリオン行って当たり前、ネームバリューもある大作ソフト
B・一作目バカ売れしたキャラゲー
C・「人気」シリーズ物
大体このあたりですね、
もちろんこれらのソフト、大手と町のゲーム屋、比べても桁違いの販売数です。
Aの例で言えば3DSのモンハンやFF15など、あと忘れられないのは妖怪ウオッチ3ですね、やっぱり
Bは3DS逃走中、進撃の巨人といった印象ですね
Cは3DS、PS4すべてのタイトルのシリーズ物に当てはまります
http://kakaku.com/game/playstation4/ranking_4108/pricedown/
現状ではこの辺
実際ゲームなんてものは蓋を開けてみなければわからないけど、どーしても
蓋をあける前に発注をしなくちゃいけない。
結局なにを頼りに発注するかと言うと「前作の実績のみ」になっちゃうでしょうねぇ・・
ただ、この仕入れシステム、
ゲームメーカーの事を考えると「悪」ばかりとは言えません
ゲームが小売りに卸せないとお金は入ってきませんし
そりゃまとまった発注でゲームの注文が入れば
メーカー様もそれだけ確実に利益になりますからね。
ただ・・・・その弊害が「発売後すぐの価格崩壊」
そして、次の作品の「買い控え」に繋がってるのですが・・・・
結局、大作中堅問わずゲームの売り切れが増える。
まぁ、DL販売の加速的普及もさもありなん。です。
小売り業界には「配分」というものもあります。
実績配分ですね、実はAも実績配分の物が多いのですが
たまーに、やらかしが起きるソフトがあります。
そういった意味では
ドラゴンクエスト11
モンスターハンターワールドはものすごい配分上手いなとは思いました。
※現在のドラクエ等の値引きはリピート分での発注です
結局、DL販売が一般化すればするほど、リピートは難しくなりますよね
ソフト返品システムが実用されていれば今の様な事にはなっていなかったかもですが
そんなの今更いってもしょうがないし、
返品システム採用する?しない?と言ってた1994年代はまさに中古がゲーム小売の生命線!
って時代ですからねぇ・・・・
つづく
コメント
コメント一覧
前作の実績からやらかすパターンの他に、3月の激戦区故にユーザーが積みゲーで手一杯か多くのゲームに分散して販売本数伸び悩む、とかもあるのかね?
地元(大阪)ではソフマップはどんどん店(梅田、日本橋、天王寺等)をたたんで、
もうほぼ撤退ですねw
ソフマップの決算セールでの捨て値での販売はいつも酷かったw
中古を扱う店は、周りにはゲオくらい(あんまり活気があるようには見えない)
私の感覚では、大手といったらヨドバシ等家電量販店、イオンですかね
これらの店は、完全に任天堂中心です
ゲームで儲ける気はなく、おそらくファミリー層向けの客寄せくらいの認識でしょうが
現状「大手」と言えるのはGEO、TSUTAYA、後は家電量販系でしょうね。
ソフマップはどんどん影が薄くなってきてる印象。
ビックカメラ・ソフマップ・コジマは仕入は一括でしょうね
これだけ大きな会社での発注の担当者は株や為替のディーラー並みに精神を消耗しそうw
逆に多少のやらかしは、パターンAで大量に回してもらえて挽回できるから楽なのかもしれないですね
特にアトラスの限定版とかで発売日ぎりぎりに予約しても数量限定特典つけてくれるのがありがたい
ポイントの旨味はまったくありませんが
代わりといってはなんですが、この話題の上流の問題と答えのお話です。
ttp://buzz-plus.com/article/2018/04/02/kusoge-kaihatsu/
ttp://logmi.jp/21363
小売りの立場だと当事者ですし、全体的な市場を考えるうえで少しは参考になるかも知れません。
聞いてる感じは
大手とこだと発売日から数パーセントほどいきなり値引きしてるとこもあるので、相当多く買い付けて割引してもらってだろうなとは思います。
ある意味ダウンロード販売以上の小売店潰しですね…
スタートから値段差が出来て在庫も豊富速く捌きたい時は大幅な値下げして売り捌くと言う。
>3月の激戦区故にユーザーが積みゲーで手一杯か多くのゲームに分散して販売本数伸び悩む、とかもあるのかね?
そんなユーザーは極一部だろうねぇでなければ積みゲーなんて言葉は産まれてこないだろうし、
「君の名は。」のように良いものは何度映画館に足を運んでもDVDまで買って手元に置いておきたいのが人間の性。
まぁ僕は君の名は。よりこの世界の片隅に派だけどねw
欲しいゲーム全部買う人の方が極一部です
みんなが欲しいゲーム買ってるならもっともっとゲームの販売数底上げされてます。
何百万台ゲーム機が売れてると思ってるんですか、
欲しいゲームをどう買うか人それぞれ、
それに子持ちパパさんになるとゲーム大好きでも嫁に許しが貰えないってなってる人も
多いのに・・・・
私だってスパロボVとスパロボXが同時発売されたらどっちかしか買いませんよ
あとこの世界の片隅にはタマに観たくなる魅力があるのは同意
渡る世間はクズばかりの火乗るの墓より観てもらいたい作品ですね。
やギャンブルに近い物なんですね。大手だと担当の責任者がどれだけゲームに知識があるかやゲーム以外のアニメなんかにもそれなりの知識がないと
データだけを頼りに発注をかけるとどえらい失敗をする事になるんでしょうね。その点なりぞうさん
ならゲームの知識以外にも沢山の知識があるので
データだけを頼らずに仕入れるので上手く回るんでしょうね。中々ただのサラリーマンでは荷が重いのかもと感じました。プロフェッショナルで尚且つゲーム事態が好きじゃないと難しい業種だというのが
よく分かりました。